私も社会人になりさらに生活が安定していきました。けれどお給料はそんなによくはなかったので、私は引き続き質素な生活を送っていました。
ボーナスで欲しい物を買う!なんて事もなく貯金をしていました。服はもちろんセールで購入!お昼は基本お弁当を持参です。本来実家暮らしであれば十分足りるお給料でしたが、私には少し足りなかったです。
同期の子たちはお弁当をまだまだ母親に作ってもらっていたり、残りの晩御飯を詰めるだけのお弁当だったのでそれはそれは羨ましかったです。そしてお昼ご飯の時は家族の楽しい話を聞かせてくれます。それが本当に羨ましかったです!家族の中でこんな楽しい話題が起こるの!?という不思議な気持ちにもなりました。
自分は姉以外の家族の事は隠したかったですし、まず楽しい話題などおこるはずがありません。一度同期に、「家族の話全然しないね。」と言われた事があったのですが、やっぱりそう感じるんだなと思いました。
そういえば上司にこんな事を言われたのを思い出しました。
「〇〇ちゃん(←私のあだな)は今まで苦労した事ないやろー!」と。私はびっくりして、そんな風に見えるんだ!と思い、今までの自分の人生を教えてあげようかと考えましたが、その頃はまだ両親の事を悪く思われたくない気持ちがあったので言いませんでした。ちなみに今もなお自分の半生を詳しく話したのは主人以外いません。
今は両親の事をどう思われようと構わないのですが、結局人は自分が経験した事がない事にはピンとこない事を悟りました。軽く毒親である事、こんな風な母親なんだ、と伝えても理解してもらう事は難しいですね。
母は子供の事を平気で陥れる事を言うので、母の周りの人からはもっとお母さんを助けてやれ。と言われたりもしました。祖父母からも叔母からも、お世話になった近所のおばさんだった人からも。
今までされた事を少し話すと、親の事をそう言ってはいけない!と窘めてくるのです。そんなに親が偉いのか?私達はもっと頑張らなければいけないのか?昔の私はその周りの声からも苦しめられました。
これは日頃から母が自分の事を可哀想アピールしているからですよね。本当に自分が一番かわいく可哀想でありたい人なんだと軽蔑します。
最近また近所のおばさんに、「母との関係をどうにかしてくれないか?おばちゃん心配なんだ。」と言われたのですが、本当に大きなお世話で腹立たしいです。いつもいつも私達の気持ちは優先されないのです。